ヴィレヴァン流ポップの書き方と傾向
ショッピングセンターに多く店舗を構えるヴィレッジヴァンガード(以下、ヴィレバンと表記します)は
コロナの影響も受け客足も減少したものの、緊急事態宣言が解除となり既存店の売り上げは盛り返しているようです。(2021.11月時点)
オンラインショップのコラボも活発ですが、リアル店舗の商品を見るワクワクには敵いません。
一デザイナーの観点から、簡単なPOPのネタ帳になるようお伝えさせて頂きます。
小売店のポップ作りに悩まれる方、ぜひ参考にして下さい!
手っ取り早くヴィレバンらしさを出すには、これです。必要な方はどうぞ。大・中・小とサイズがあります。
基本はポスカの黒・赤・青の太字。分かりやすい例でいうと、このポップですね。説明などは黒の丸芯でサラサラと。
大きくしたいタイトルや価格は黒の角芯で一気に。これがキモで、角芯は線の強弱が出るのでエッジが利いた感じに。
赤のアンダーラインはヴィレバン・ポップのスパイスです! が、よく見ると長短は適当。
ちなみにPOP書きはお店のスタッフが自由に書いています。
店舗によりルールが違いますが、店長チェックが入りふさわしくないものは破棄されるという店舗もあるとか。
文字縁取り系、カゲやテカリを入れる手法はドン・キホーテポップと同じです。
ちなみにドン・キホーテポップライターも先輩から技を学んでいくそうですよ。
あくまでも主役は商品!黒子に徹した表現者として2,3行でまとめないといけません。
「特別にいいことを書こう」と頑張りすぎないのが大切と思います。
直接的な表現「安いです」「おいしいです」はNGで、歌詞と同じで独自の世界観を持つ方がお客さんに訴えかけてくると思います。
ロゴをトレースしたり、スキャンしたりするだけで楽しい雰囲気に。
ドン・キホーテポップでもそうですが、やはりラミネート加工は映えます。専用の機械がなくても「手貼りラミネートフィルム」というのがダイソーでも売っています。
衣料関連の広告はなぜかデカイです。これもロゴが活きています。
ちなみにビレバン各店舗の外観、内装、店構え、そしてロゴに至っても統一性がなく、店長のカラーに任され自由だとか。
看板のロゴも「ゔぃれっじゔぁんがーど」もあれば「ヴィレッジヴァンガード」もあり。
ダンボール加工は目を引きます。下書きしたライン上を手でびりびりと破り、ベースを作ります。
青ペン文字のこなれた雰囲気といい、上級者なのかな〜と思ってしまいます。
白いダンボールに黄色のラフなペイントを重ねています。
〝シンプルisベスト〟どの広告にも通じる言葉かもしれません。
モニターをぐるっと囲む系。
この赤の切り抜きには気合いが感じられます!
先ほどのアルバム紹介に比べるととてもスッキリしています。ポップの数枚使いはよく見られます。
この独特の丸みを帯びた文字は、下に重心を置いているようです。
ルーツは〝遊べる本屋〟というヴィレバンは書評に力を入れています。
自由に積みあげているような漫画でも、棚の中ではストーリー展開され、考えて配置されています。大手スーパーと同じですね。
都内の渋谷、吉祥寺、渋谷などの路面店では店長やスタッフが商品を独自で仕入れています。
反対に地方のイオンなどのショッピングモールは来店する客層が似ているのもあり、本部がコントロールしています。
コアなラインナップやポップをチェックするには路面店の方がいいかもです。
やはり「今一番売れてる〜〜はコレ!!」というキャッチは王道で訴求力があります。
店内商品のベスト1〜3を並列してみるのも良いと思います。何度もトライ&エラーを重ねることで、影響あるポップを作り出すことができるのではないでしょうか。
ヴィレバン限定「僕のヒーローアカデミア」とのコラボで、アパレルグッズのイラストPOP。
極細のペンを上手く駆使しています。
ヘタウマ一発勝負。このようにサラサラッと脱力系のイラストを描けるのも才能です。
ヴィレバンポップの上手・下手を左右する一つに〝ペン使いの強弱〟があると思います。
最後に、余白多めポップです。
商品にインパクトが十分ですが、なんでも「焼肉きんぐ FAN BOOK」で全国の焼肉きんぐで使えるお得なスペシャルパスポート付き。
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大阪のフリーデザイナー、Yamauchiです。
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